AIデザインツール

Google Stitch 完全ガイド — Vibe Designで変わるUIデザインの未来

2026年3月27日 | shobobo media
Google Stitchは、Google Labsが開発したAIネイティブのUIデザインプラットフォーム。テキスト・画像・スケッチ・音声からUIを自動生成する。2026年3月18日の大型アップデートで「Vibe Design」を提唱し、Figma株を最大12%下落させた注目のツール。現在は完全無料で利用可能。

Stitchとは?

従来のデザインツールが「コンポーネントを手動配置する」のに対し、Stitchは自然言語やビジュアルイメージからデザインを自動生成するという根本的に異なるアプローチを取る。Geminiモデルを搭載し、「アイデアからアプリへ」をスローガンに掲げる。

公式URL: stitch.withgoogle.com
開発元: Google Labs
搭載AI: Gemini
料金: 無料(Google Labs実験段階)

主要機能

🎙️

Voice Canvas(ボイスキャンバス)

無限キャンバス上で音声でデザイン指示を出せる機能。「3つのメニューオプションを見せて」「別のカラーパレットで」などの指示にAIがリアルタイムで応答し、デザインを生成・更新する。明確化のための質問やデザイン批評も返してくれる。

Vibe Design(バイブデザイン)

ピクセル単位の仕様ではなく、「信頼感があり、モダンなB2Bの雰囲気で」「Stripeのようなプレミアム感で」と意図や感情を伝えるだけでUIを生成。複数のデザイン方向性が自動提案される。

🤖

Design Agent & Agent Manager

プロジェクト全体の進化を把握するAIエージェント。複数のデザイン方向を並列で進行させ、進捗を横断的に追跡できる。

🎮

インタラクティブプロトタイピング

静的デザインを即座にインタラクティブなプロトタイプに変換。画面間遷移を設定し「Play」でプレビュー。AIが論理的な次画面を自動生成する機能も搭載。

💻

コードエクスポート

生成デザインからHTML/CSS/Tailwind CSSコードを出力可能。さらにFigmaへのエクスポートもレイヤー構造を維持したまま行える。

📄

DESIGN.md

デザインシステムをMarkdownファイルとして出力する「2026年型デザインシステム」。デザインエージェント、コーディングエージェント、プロトタイピング環境の橋渡しとして機能する。

🔧

SDK & MCPサーバー

Stitch SDKでプログラマティックにUIを生成可能。Stitch MCPサーバーでClaude Code、Gemini CLI、Cursor等のコーディングアシスタントと連携し、デザインからコードへのシームレスなワークフローを実現。

料金体系

無料
Google Labs実験段階 / Googleアカウントのみ必要 / クレジットカード不要
Standard
350
回/月
Pro Screen
200
回/月
Experimental
50
回/月

アナリストは2026年Q4頃にGoogle Labsを卒業し有料化する可能性を予測。Figmaより30-50%安い価格設定が予想されている。

使い方

  1. stitch.withgoogle.com にアクセス
  2. Googleアカウントでサインイン
  3. 新規プロジェクトを作成
  4. テキストプロンプト、画像アップロード、または音声でデザインを指示
  5. 生成されたデザインを編集・改善
  6. HTML/CSS出力またはFigmaエクスポート

Figmaとの比較

比較項目Google StitchFigma
アプローチAIネイティブ(自然言語入力)手動デザイン(コンポーネント配置)
強み0→1のアイデア出し(数分で10案)1→100の精緻化(本番品質)
料金無料20人チームで年間$13,200
コラボレーションシングルユーザーのみリアルタイム複数人編集
デザインシステム管理未対応完全対応
精密な指定苦手得意(ピクセル単位)
バージョン管理なし完全対応
プラグインなし豊富

結論: Stitchは「始める」ためのツール、Figmaは「仕上げる」ためのツール。両者は補完関係にある。

競合ツールとの比較

ツール主な強み出力物料金
Google Stitchデザイン探索UIデザイン + HTML/CSS無料(350回/月)
v0 (Vercel)本番品質ReactReact/TypeScript無料〜$20/月
Lovableフルスタックアプリ動作するアプリ(認証・DB含む)無料〜$25/月
Bolt高速プロトタイプフルスタックアプリ無料〜$25/月

制限事項・注意点

Google Labs実験プロジェクトのため、将来の継続・有料化・廃止は不確定。重要なプロジェクトでは他ツールとの併用を推奨。

ユースケース

「Vibe Design」とは何か

「Vibe Coding」(Andrej Karpathy提唱の自然言語コーディング)のデザイン版。従来の「48pxの見出し、青のグラデーション、2カラムレイアウト」といった具体的仕様指定ではなく、「信頼感があり、モダンなB2B」とゴール・感情・プロダクトアイデアから始める新しいデザインパラダイム。

ワイヤーフレーム・グリッド・コンポーネントから始めるのではなく、意図を伝えるだけでAIが実際の画面を高品質に生成する。