Research Preview

Claude Code Channels
何がすごいのか?今までと何が違うのか?

TelegramやDiscordからAIコーディングセッションを操作できる
「常時接続型AIエージェント」への第一歩
2026年3月21日 | shobobo media

一言でいうと何?

CORE CONCEPT

「ターミナルにいなくても、外部からClaude Codeに仕事を投げられる」仕組み

Channelsは、Telegram・Discord・Webhookなどの外部サービスから、実行中のClaude CodeセッションにイベントやメッセージをプッシュできるMCPサーバー機能です。双方向通信にも対応しており、スマホからメッセージを送ると、ローカルマシンのClaude Codeが作業して結果をチャットに返してくれます。

今までのClaude Codeと何が違う?

従来のClaude Codeは「ターミナルの前に座って、コマンドを打って、結果を見る」という完全にローカルな体験でした。Channelsの登場で、その制約が根本的に変わります。

機能 従来 Channels
操作場所 ターミナルの前に座る必要あり スマホのTelegram/Discordから操作可能
外部イベント Claude側からポーリング(能動的に取りに行く) 外部からプッシュ(CIの結果、アラートが自動で届く)
通信方向 一方向(ユーザー → Claude) 双方向(外部 ⇄ Claude、チャットブリッジ)
ファイルアクセス ローカルファイルに直接アクセス 同じ — ローカルで動くので実ファイルにアクセス
離席中 何もできない Webhookやメッセージを受けてClaudeが自律的に対応
拡張性 MCP toolsで機能追加 MCP + カスタムChannelを自作可能

Claude Codeの他の機能とどう違う?

Anthropicは複数の「外部接続」機能を提供していますが、それぞれ役割が違います。

機能 動作 向いている用途
Web版Claude Code クラウドのサンドボックスで新しいセッションを起動 自己完結した非同期タスクの委任
Slack連携 @Claudeメンションでウェブセッションを起動 チーム会話からタスクを開始
通常のMCPサーバー Claudeがタスク中にクエリする(プル型) オンデマンドでシステムを読み取り・照会
Remote Control claude.aiやモバイルアプリからローカルセッションを操作 進行中のセッションを離席中に操作
Channels(NEW) 外部からイベントをプッシュし、既存セッションで処理 チャットブリッジ、Webhook受信、CI連携

Channelsが埋めた「隙間」

従来は「Claude側から取りに行く」か「新しいセッションを作る」しかなかった。Channelsは「今動いているセッションに、外からイベントを投げ込む」という唯一の方法。ファイルを開いたまま、デバッグの途中で、CIの失敗通知が飛んできてClaudeが即座に対応する——これが可能になった。

何がすごいのか? — 3つの革新ポイント

POINT 1

「常時接続AIエージェント」への進化

従来のClaude Codeは「呼ばれたら動く」ツールだった。Channelsにより、外部のイベントに反応して自律的に動くエージェントへと進化。CI失敗、モニタリングアラート、チームメンバーからのメッセージなど、「何かが起きたら自動で対応する」ワークフローが可能に。

POINT 2

スマホからAIコーディング — 「どこでもコード」の実現

TelegramやDiscordを通じて、電車の中やカフェから「このバグ直して」とメッセージを送れば、自宅のPCで動いているClaude Codeが実際のファイルを編集して結果を返してくれる。クラウドのサンドボックスではなく、ローカルの実環境で動くのが大きな違い。

POINT 3

カスタムChannel自作 — 無限の拡張性

MCP SDKを使って独自のChannelを作れる。CIパイプライン、Slackボット、社内ツール、IoTセンサーなど、HTTPでPOSTできるものなら何でもClaude Codeに接続可能。Webhookリシーバーは30行程度のコードで作れる。

具体的なユースケース

📱

スマホからバグ修正

外出中にTelegramで「src/api/auth.tsの認証エラー直して」と送信。ローカルPCのClaude Codeがファイルを修正し、結果をTelegramに返信。

🔴

CI失敗の自動対応

GitHub ActionsのWebhookをChannelに接続。ビルドが失敗するとClaude Codeに通知が飛び、エラーログを分析して修正を提案(または自動修正)。

🚨

本番アラート対応

PagerDutyやDatadogのアラートをWebhook Channelで受信。Claude Codeが即座にログを調査し、原因と対処法をDiscordに報告。

👥

チームコードレビュー

Discordのチームチャンネルで@botにコードレビューを依頼。Claude Codeがローカルのリポジトリでレビューし、結果をスレッドに返信。

🔄

デプロイパイプライン連携

デプロイ完了のWebhookを受信 → 自動でスモークテスト実行 → 結果をSlack/Discord通知。人間の介入なしで運用監視。

📝

非同期コード生成

Telegramで仕様を送信 → Claude Codeが実装 → 完了通知を受け取る。バックグラウンドプロセスで常駐させれば完全な非同期開発が可能。

仕組み — どう動くのか?

1
Channel(MCPサーバー)がローカルで起動

Claude Codeがサブプロセスとして起動し、stdioで通信。外部プラットフォーム(Telegram API等)をポーリングするか、Webhookとしてlocalhostでリッスン。

2
外部イベントが発生

Telegramでメッセージが送られる、CIが失敗する、モニタリングアラートが発火する、など。

3
Channelがイベントをプッシュ

notifications/claude/channel としてClaude Codeセッションにイベントを通知。<channel source="telegram">タグでClaudeのコンテキストに挿入される。

4
Claudeが処理・応答

ローカルのファイルを読み書きし、コマンドを実行し、結果をreplyツール経由で元のプラットフォームに返信(双方向の場合)。

セットアップ方法(Telegram の例)

1
Telegram Botを作成

BotFatherで/newbotを送信し、トークンを取得。

2
プラグインをインストール

Claude Codeで /plugin install telegram@claude-plugins-official を実行。

3
トークンを設定

/telegram:configure <token> で設定。

4
Channels有効で再起動

claude --channels plugin:telegram@claude-plugins-official で起動。

5
ペアリング

Telegramでボットにメッセージを送信 → ペアリングコードが返される → Claude Codeで /telegram:access pair <code> で承認。

カスタムWebhook Channelの作り方(最小構成)

MCP SDKを使えば、わずか30行程度のコードでWebhookリシーバーを作れます。

// webhook.ts — CIやモニタリングのWebhookを受けるChannel import { Server } from '@modelcontextprotocol/sdk/server/index.js' import { StdioServerTransport } from '@modelcontextprotocol/sdk/server/stdio.js' const mcp = new Server( { name: 'webhook', version: '0.0.1' }, { capabilities: { experimental: { 'claude/channel': {} } }, instructions: 'Webhook events arrive as <channel> tags. Act on them.', }, ) await mcp.connect(new StdioServerTransport()) Bun.serve({ port: 8788, hostname: '127.0.0.1', async fetch(req) { const body = await req.text() await mcp.notification({ method: 'notifications/claude/channel', params: { content: body, meta: { path: new URL(req.url).pathname } }, }) return new Response('ok') }, })

これを .mcp.json に登録して claude --dangerously-load-development-channels server:webhook で起動すれば、curl -X POST localhost:8788 -d "build failed" でClaude Codeにイベントが届きます。

セキュリティモデル

Channelsはプロンプトインジェクションのリスクがあるため、厳格なセキュリティが組み込まれています。

知っておくべき制限事項

セッションが開いている間のみ動作

ターミナルを閉じるとChannelも停止。常時接続にするにはバックグラウンドプロセスまたは永続ターミナルで起動する必要があります。

claude.aiログインが必須

APIキー認証は非対応。claude.aiアカウントでのログインが必要です。

リサーチプレビュー段階

仕様やフラグ構文が変更される可能性があります。カスタムChannelには--dangerously-load-development-channelsが必要です。

権限プロンプトでブロックされる可能性

離席中にClaudeが権限を求める操作に遭遇するとセッションが一時停止。完全な無人運用には--dangerously-skip-permissionsが必要(信頼できる環境のみ)。

業界への影響 — なぜこれが重要なのか

OpenClaw(自律AIエージェント)への対抗

VentureBeatは「OpenClawキラー」と評価。オープンソースの自律エージェントに対し、公式プラグインシステム・厳格なセキュリティ・Claude Codeツールチェーンとの深い統合で差別化。

AIコーディングの「常時接続」時代

これまでのAIコーディングは「質問→回答」の同期的なやり取りだった。Channelsにより、CIの失敗に自動対応し、アラートを受けて自律的にデバッグする「非同期・イベント駆動型」のAI開発が現実に。開発者の「手」が24時間動き続ける世界への第一歩。

MCPエコシステムの拡大

ChannelsはMCPプロトコルの拡張として実装されている。これにより、MCPは「Claudeがデータを取りに行く」だけでなく、「外部からClaudeにイベントをプッシュする」双方向のプロトコルに進化。今後、あらゆるサービスがMCP Channel化する可能性がある。

まとめ

Claude Code Channelsは「AIコーディングの働き方」を変える

Before: ターミナルの前に座り、コマンドを打ち、結果を見る。離席中はClaudeは何もできない。

After: スマホからTelegramで指示を出し、CIの結果が自動でClaudeに届き、デバッグが終わったらDiscordに通知が来る。ローカルの実ファイルで動くから、サンドボックスの制約もない。

まだリサーチプレビュー段階ですが、「AIエージェントが常時稼働して開発を支える」という未来への明確な一歩です。